パサパサしない!もちもち柔らかいソイじゃがベーグルが生まれた理由






  


ベーグルの一般的なイメージと課題

ベーグルと聞くと、多くの人が「硬い」「パサパサして食べにくい」というイメージを持っています。パンの中でも噛みごたえがありすぎて、顎が疲れる、飲み込みにくいといった声も少なくありません。特に年齢を重ねると、こうした食感は敬遠されがちです。

また、ベーグルは脂質が少なくヘルシーな一方で、水分量が少なく乾燥しやすいため、どうしても口の中がパサつきやすい特徴があります。そのため「美味しいけれど毎日は食べられない」「お腹にはたまるけど、胃もたれしやすい」という感想を持つ方も多いのです。

こうした課題を解決しながら、ベーグル本来の良さを残したい。その思いから「ソイじゃがベーグル」は誕生しました。


八戸の郷土料理「ひっつみ汁」と食文化

青森県八戸市には、「ひっつみ汁」という郷土料理があります。小麦粉を水でこねた生地をちぎって茹で、野菜がたっぷり入った醤油味のだし汁に入れて食べる料理です。この「ひっつみ」はもちもち、そしてやっこい(柔らかい)食感が特徴で、古くから八戸の人々に親しまれてきました。

八戸の食文化には「もちもち」「やっこい」食感を好む傾向があります。硬さよりも柔らかさを重視し、口あたりが優しい料理が好まれるのです。この文化背景が、ソイじゃがベーグルの開発に大きなヒントを与えてくれました。

ベーグルの「硬い・パサパサ」という課題を、ひっつみ汁の「もちもち・柔らかい」食感で解決できるのではないか。そう考えたのです。


ソイじゃがベーグル誕生までの挑戦

「柔らかいベーグルを作りたい」。その思いから、試作の日々が始まりました。

最初はレシピ通りに作っても、やはり硬さが残ってしまい、理想のもちもち感には届きませんでした。水分量を変えたり、こね方を工夫したり、発酵時間を調整したりと、何度も何度も繰り返しました。

そこで出会ったのが「大豆(ソイ)」と「じゃがいも」です。大豆は植物性タンパク質が豊富で、生地にコクとしっとり感を与えてくれます。じゃがいもはでんぷん質のおかげで自然なもちもち感を生み出し、冷めても柔らかさを保ってくれます。

この二つを組み合わせた結果、今までのベーグルにはなかった、やさしい口あたりと噛むほどに広がる味わいが実現できました。さらに、「ひっつみ汁」のもちもち感にも通じる食感が再現できたのです。

こうして「ソイじゃがベーグル」のレシピは完成しました。


柔らかいベーグルがもたらす新しい楽しみ方

ソイじゃがベーグルは、従来のベーグルにあった「パサパサ感」「硬さ」といった課題を解消しました。そのため、これまでベーグルを敬遠していた人にも楽しんでいただけるパンになっています。

パサパサしないから食べやすい

柔らかく、もちもちしているため、かむと自然に口の中でなじみます。飲み込みやすく、食べやすいので、年齢を問わず安心して楽しめます。

胃に優しく、冷凍保存しても美味しい

ソイじゃがベーグルは胃もたれしにくく、毎日の食卓にも取り入れやすいのが特徴です。また、冷凍保存をしても解凍後に美味しさが損なわれにくいため、ストックパンとしても便利です。

50代からのパンライフにもぴったり

年齢を重ねると、「硬いパンはちょっと苦手」と感じる方も少なくありません。ソイじゃがベーグルは、そうした世代にも寄り添えるやさしいパンです。噛むほどに大豆の旨みとじゃがいものほっくりとした甘さが広がり、満足感がありながらも胃に負担がかかりにくいのが魅力です。


まとめ|八戸の食文化とソイじゃがベーグルのこれから

「硬い・パサパサ」というイメージを覆す、もちもち柔らかいソイじゃがベーグル。八戸の郷土料理「ひっつみ汁」に通じる食感をヒントに、大豆とじゃがいもを組み合わせて生まれた新しいベーグルです。

郷土料理の知恵を現代のパン作りに活かすことで、食べやすさと美味しさを両立させることができました。これからも、地域の食文化を大切にしながら、多くの方に愛されるベーグルをお届けしていきたいと思います。

「もちもち」「やっこい」食感を求める方へ、ぜひ一度ソイじゃがベーグルを味わってみてください。

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